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【BUCきょうとメンバーブログ】第33回:「私の初委員会活動エピソード~『自分との付き合い方』への気づき」

2018年1月25日 (木)

私の初委員会活動は「名札係」。BUCに通所を開始される新しいメンバーさん用の名札の作成を一人で行う係だ。通所開始から二ヶ月ほど経った頃、前任者からご指名をいただきやってみることにした。係をやる上で自分なりの目標としたのが、仕事で苦手意識が高かったことに挑戦すること。

まず挑戦したのは「アイデアを形にする事」。私は警戒心が強く完璧主義な所がある。そのため、人の反応を頭の中でぐるぐると予測してしまい、なかなか行動に移せない。また完成してからでないと自信がなく人と共有出来ないでいた。この事を意識し、思いついた新しい取り組みを人の反応をあまり考えずにやってみることにした。またアイデアの説明や掲示物の作成も、こだわりすぎず、粗粗(あらあら)でも担当スタッフさんと共有できる形にして進めて行くことが出来た。この他にも、「経過、成果を報告する」「人を巻き込んで相談しながら事を進める」など、職場ではあれほど苦手だったことが自分でも驚くほど上手く出来た。
 
三ヶ月の任期を終え引き継ぎを行う頃には、環境が整い、『自分らしく』いられれば、私も力を発揮出来ると小さな自信が持てた。
 
引き継ぎを終えてから四カ月が経過。講座や課題図書で知識を学び、病歴を振り返ることで自分の特性の理解が徐々に進んできた。
 
そして今思うことは、「私を『自分らしく』いられなくするものは、本当に周りの環境なのか?」ということ。

BUCで気づいた私の特性の一つが「過敏に反応する事」。人のちょっとした表情の変化や発言に敏感で、少しでも否定的なものを感じると危険と判断して、自分で自分の行動を制限してしまう。私から『自分らしさ』を奪っていたのは、少なからず私自身でもあるのだ。
 
この事に気づき、私の課題は「人付き合い」だけではなく「自分との付き合い方」であると実感した。私にとってBUCは『自分との上手い付き合い方』を学ぶ手助けをしてくれる場所でもある。
 
(ペンネーム:メンバーS)

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