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【BUCきょうとメンバーブログ】第26回:「BUCを支えるひと、その2 作業療法士・松田匡弘さん」

2017年10月12日 (木)

メンバーの一員のような思いで共に歩む

 骨折や脳梗塞など様々な病気からの回復を目指し、その人らしい生活を送れるようになる支援をする作業療法士。「からだ」のリハビリテーションのイメージが強いかもしれないが、「こころ」のリハビリを専門にする人もいる。バックアップセンター・きょうと(BUC)のスタッフで唯一の作業療法士、松田さんもその一人だ。
 
 高校生の頃、入院中の祖母のリハビリを笑顔で手伝う作業療法士の姿に憧れ、自らも志した。専門学校で学ぶ中、研修先の病院で、精神疾患で長年入院している女性を担当した。少しでもその人らしい生活を送ってもらうために、過去の楽しかった出来事とその時どう感じたのかを知ろうと、数週間かけて丁寧に語り合った。話を聞き、一緒に今後の生活プランを練っていくうちに、「一緒に悩みを共有し、一緒の目線で手伝いたい」と思った。その経験が印象に残り、こころのリハビリを専門にすることを選んだ。

 BUCには7年前から勤務。職場での会話や人間関係の技術を教えるコミュニケーション講座や、作業能力の評価などを担当する。通所メンバーの復職に向けた相談を受けるなど業務は幅広い。メンバーの意見に耳を傾け、取り入れられるものはすぐに講座に活かすなど、メンバーと一緒に講座を作り上げることを意識している。

 一方で、体重の増加が気になってきたこともあり、メンバーが入るダイエットグループに、スタッフながら参加しているという一面も。同僚スタッフからの指導をメンバーと一緒になって聞き、共感したり少しだけ反発したりすることで、これまで以上にメンバーの目線に近づいたと感じている。「メンバーの達成感が、僕の達成感になるんです」とくしゃくしゃの笑顔で話す。これからもメンバーの一員のような思いで、共に歩んでいく。

(ペンネーム:うさぎ)
 
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<松田さんはこんな人>
家族は妻と娘1人。休日は趣味の園芸に興じる。夏にはスイカを植えるなど本格的だ。メガネが好きで10本以上持っている。メガネの絵がプリントされたシャツも愛用している。

20171012

 
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