京都市 下京区 心療内科 精神科 メンタルクリニック カウンセリング 復職トレーニング専門デイケア

お知らせ

【BUCきょうとメンバーブログ】第20回:「BUCを支えるひと、その1/センター長・片桐陽子さん」

2017年7月13日 (木)

「今を大切に」の思いでつくる自由な場

 バックアップセンターきょうと(BUC)の昼休み。弁当を開く通所メンバーたちの間を、センター長で臨床心理士の片桐陽子さんが歩き回る。「お弁当おいしそうですね」、「今日は調子いかがですか」。ひときわ大きな声が響く。にわかに笑い声が上がり、周囲は暖かい空気に包まれていた。
 
 大学で心理学を学び、人を助ける仕事をしたいと病院に就職。外来のカウンセリング業務で働く人の悩みを聞いてきた。2006年、当時はまだ珍しかった復職デイケアのBUC設立を中心となって担った。以降、センター長として、30人ほどのメンバーの表情や様子に変わったことがないか優しい眼差しを向ける。
 
 長年、今という瞬間に注意を向けるマインドフルネス瞑想を続けている。メンバーに教えるために始めたものだが、やっているうちに「今を大切に生きよう」という思いが強くなった。その思いから、その時々のメンバーの個性によって変わるBUCの雰囲気を大切にしている。無理に空気感を変えようとしない自由な集団だからこそ、メンバー同士が元気を与えあうことができている。

 「メンバーの方が他のメンバーと楽しそうに話している姿を見ている時が一番嬉しいですね」。人間関係のもつれで傷ついた人も、BUCで人と関わる楽しさを思い出して社会に戻っていく。片桐さんはそんな姿を優しい眼差しで見送っている。

<片桐さんはこんな人>
 休日はベランダの植栽いじりや家事、ジムに通うなどして過ごす。海外旅行が好きでこれまでにイタリアやトルコ、モロッコなどを訪れた。好きな作家はドストエフスキーとサマセット・モーム。

20170713

 (ペンネーム:まる)
このページのトップへ