おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2019年5月 1日 (水)
月刊きょうと/「歌に心揺さぶられる ~欅坂46との出会い~」(2019年5月)
今回はメンバーの蜜柑さん(男性)に、欅坂46の魅力について書いていただきました。
この記事が皆さんのお目に留まる頃には、「平成」の時代が終わり、「令和」の時代が始まろうとしている頃かと思います。世間は大型連休に向けて、きっと余念無く準備を進めていたのでしょうね。
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さて、タイトルにあります「欅坂46」ですが、皆さんもご承知の通り(?)、坂道シリーズ第2弾として誕生し、「乃木坂46」のロゴマークを踏襲しつつも、乃木坂46と異なる坂道シリーズを掲げています。乃木坂姐さんと欅坂との違いはよく議論されるのですが、その話を始めるとキリが無くなってしまうので、後はWebに譲るとして、私がこのグループにはまっていった(いまだに認めてはいませんが)きっかけをご紹介したいと思います。
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彼女たちを初めて知ったのは、初めての休職をした時でした。
元々「広く浅く」をモットーに、手広く、色々な情報を手に入れることはしていて、それなりのエンタメ情報を持ってはいたのですが、いまいちピンとくる出来事がなかったことを覚えています。
そんな時に飛び込んできたのが、彼女たちのデビュー曲「サイレントマジョリティー」でした。アイドルにこんな強い歌詞の曲が歌えるものかと、かなりの衝撃を受けたことを覚えています。
そもそもアイドルに対する認知(固定観念)が歪んでいただけかもしれないのですが、歌詞にここまで心を動かされ、勇気づけられる経験は初めてでした。明らかに他のアイドルとは一線を画していて、恰好こそ“女の子”といった感じなのですが、ライブで笑顔を見せることは少なく、「笑わないアイドル」と評されるくらいでした。今では彼女たちの一挙手一投足に注目せずにはいられない状態になっています(笑)。完全にドはまりといった状態なのでしょうね。
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よく「欅坂46の何が好きなのか」と訊かれるのですが、挙げ始めるとキリがありません。ただ、あえて挙げるとしたら、その「儚さ」でしょうか。欅坂46のメンバーの誰かも言っていたのですが、その瞬間瞬間に全力で、「もう明日踊れなくなってしまってもいい」と言うくらいのパフォーマンスをします。いつ壊れてもおかしくない位に全力なのです。そんな彼女たちを見ると、それまでのエピソードや歌詞の力も手伝って、言い表すことのできない感動を覚えます。私自身、今までに感動で泣いた経験というものがないのですが、少なくとも彼女たちのパフォーマンス後には涙が出そうになってきます。親心って、こんな感じなのでしょうね。
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長々と綴ってまいりましたが、最後にサイレントマジョリティーの歌詞をお送りして、〆とさせて頂きます。本当に現代人を体現しているみたいで、心揺さぶられます。この記事を読まれて、1人でも欅坂46に興味を持たれた方が増えることを切に願っております。
♪『君は君らしく生きて行く自由があるんだ 大人たちに支配されるな 初めから そう諦めてしまったら 僕らは何のために生まれたのか?(中略)君は君らしくやりたいことをやるだけさ One of them に成り下がるな ここにいる人の数だけ道はある 自分の夢の方に歩けばいい (欅坂46「サイレントマジョリティー」抜粋)』♪