おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2017年9月 1日 (金)
月刊きょうと/「一本締めと一丁締めの違い」(2017年9月)
今回はメンバーのMDOさん(男性)に、一本締めと一丁締めの違いについて書いていただきました。
先日のOB交流会で会の最後に「手締め」をされておりましたが、みなさまは「一本締め」と「一丁締め」の違いをご存知でしょうか。
細かい部分は所説あるとは思いますが、インターネット上の情報によると「一本締め」とは、手を3回・3回・3回・1回と計10回叩くことで、会の締めを行う方法です。基本的なリズムは「いよーお、パパパン、パパパン、パパパン、パン」となっています。ちなみに、「一本絞め」の手を叩く回数には意味があり、3回×3で9回手を叩くことにより漢字の「九」を作り、最後に1を加えることで漢字の「丸」にして、最後に会が問題なく丸くおさまるということを意味しているそうです。その丸くおさまったことに感謝して行うのが、「一本締め」といわれる作法です。
対しまして、「一丁締め」とは基本的には「一本締め」を簡略化して作られた作法だそうです。「一丁締め」では手を1回だけ叩きます。基本的なリズムは「いよーお、パン」となっています。更に、通常手締めが終わると、音頭をとった人が「ありがとうございました」と言って拍手が起こるのが一般的ですが、「一丁締め」の場合はこの拍手を行わないのが正式とされています。拍手をしてしまうと、一度締めたものがまた開いてしまうと言われているのが、その理由だそうです。「一丁締め」の後、思わず拍手してしまいそうになりますが我慢しましょう。
この「一丁締め」と「一本締め」は混同されがちで、私の会社でも宴会の最後に「それでは一本締めで締めたいと思います」と言いつつ、実際には「一丁締め」を行うことが多いです。とはいえ、せっかくの締めのときに「それは正式には一丁締めで・・・」とアサーティブな表現で解説を始めるのも勇気が必要ですし、宴会の締めで「一本締め」と言われた場合などは、周囲の様子を見てどちらを指しているのか確認し、非主張的なコミュニケ―ションで合わせておくのが無難だと思います。
また、手締めの主旨は、行事を取り仕切った人が無事に行事を終了できたことを協力者に感謝することである、とされています。そのため、締めの音頭は主催者側が行うものであり、「では締めの音頭を来賓の方に…」というのは、失礼に当たるので注意が必要です。もし来賓の立場の時に音頭をお願いされたら、断るのが礼儀だそうです。
それでは最後に、今後の月刊『きょうと』の益々のご発展と、皆様のご健康を祈願いたしまして「一丁締め」をいたします。「いよーお、パン」
ありがとうございました。