おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2015年8月 1日 (土)
月刊きょうと/「本を楽しむ」(2015年8月)
今回は利用者のN・Nさん(男性)に、読書の魅力について書いて頂きました。
今月の月刊きょうとのお題がでたので、書かなくてはとエピソードを思案していたら、巻頭エッセイの執筆を依頼されまして、書くことがボリュームアップしてしまいました。 しかし、エッセイを書いてみるのも面白いかなと思い、自分の趣味の中の一つ「本」の読書について書こうかと思います。
「本」と言っても色々あり、漫画・小説・情報誌・仕事や趣味に関する専門誌や技術誌などと数を上げていけばキリがないほどで、それだけ、充実もしているのかと思います。
なので自分の知りたい知識を学べるのも、「本」を楽しむ一つなのではと、感じます。そうして「本」を読むのは、誰でも手軽に楽しめる娯楽の一つで、説くに漫画などは、色々なジャンルが有り、ギャグ・SF・格闘・推理・ホラー・恋愛・ラブコメ・等々、自分が興味が合ったり、面白そうだと思った話ならば、すぐその世界の中に入り込み、自分のやりたかった事、出来そうでは無かった事などを、疑似体験できる所に面白さがあるのではと思います。映画やDVDなども、もちろん面白く楽しめるので好きなのですが、一つの作品を見るとなると、それなりの時間が必要になります。それが「本」だと、一旦止めたり、話を読み返したりが簡単にできる所も手軽に楽しめる要因かなぁと思います。
漫画は気楽に読んで楽しめるのは、漫画の命、絵が有りその中にキャラクターが居り、話を進めてくれるのでその世界入りやすくて、大変親しみやすく楽しめますが、さらに話の世界に入り楽しめるのが「小説」ではないかと思います。
当然「小説」は活字で構成されているので、漫画のようにキャラクターが絵で表現されていないので、自分の想像でキャラクターをイメージをして、その世界の風景を描写する。それが「小説」を読書する醍醐味ではないかと感じます。頭の中で想像した風景描写の中をキャラクター達が動き出したらとても面白く、「小説」を読む事にハマっていきます。
「小説」を楽しく読むのに欠かせない最大のものは、お気に入りの作者ができる事だと思います。私は、友人の薦めでSF短編集を借りてそれを読み、その中から一人の作者が気に入りました。その作者は、筒井康隆さんです。筒井先生の作風が当時の私に、バチっとハマり出版されていた文庫本を買いあさり、読みふけりました。今でも本棚から取り出し、読み返しできる、私の大事な物の一つになりました。
好きな作者ができ「本」の楽しみを覚え、少し視野が広がると、他のジャンルにも興味が湧き、そこで新たな作者がでてきて好きになり、読む「本」の幅が広がっていきます。
これからも「本」を読書していく事は、私の「趣味」であり読んだ事のないジャンルや作者さんを見つけていく「楽しみ」で気持ちが明るくなります。
最後に「本」を読む事ができる気持ちに、戻れた事が一番嬉しく思っています。